前作とは別ジャンル
2作目映画的なマイナス点がいくつか見受けられた。
まずストーリー展開が前作とは別ジャンルである。
一作目がオデッセイの様なSFサバイバルの様な展開であったのに対し、今作は映画、エイリアンがモデルのSFパニックホラーになっている。これは前作ファンが素直に受け入れられない要素の一因となっている様に思う。ノベルゲームの題材としても前者の方が親和性が高そう。
次に前作からの進化要素としてマップが追加されたが、これはゲーム攻略には全くと言っていいほど関係してこないのは残念。世界観補完の意味でも中途半端なものになってしまった。
また前作にも言えたことだが、深い文化的知識に基づくウィットに富んだ文章は本作の魅力の一つだが、終盤の場面での臨場感の表現力に欠ける部分がある。また、エイリアンとの遭遇から爆弾を作るという流れは唐突で不自然さも感じた。
パニックホラーというジャンル上仕方ないが、多くのルートがある様で実際的には一本道であり、やり込み甲斐が薄いのも良い点とは言えないだろう。ボリューム不足に感じる理由もこの辺りにありそう。
前作がスマートフォンゲームの新しい可能性を示した名作であっただけに、本作の出来は残念だ。
ぽぽぽにっく about
Lifeline: Silent Night, v1.2